Day 12 ルクセンブルグ~アルデンヌの森

ルクセンブルグ旧市街。市街地を素早く抜けるつもりが道を間違え旧市街へ。あやうく、見逃すところでした。予期していなかっただけに、驚きの情景。
ルクセンブルグの公共交通機関(国内運行のバス・トラム・列車)は2020年3月1日から無料とのこと。
郊外からベルギーのアルロンへはアルロン道路の側道を走ります。いくつも見かけた記念碑は、ノルマンディーのユタビーチから始まり、ベルギーのバストーニュまで続くリバティーロード。パットン将軍の第3アメリカ陸軍が辿った道路に沿って1146 個のマイルストーンが設けられているらしい。偶然、その道を走ることになりました。バンド・オブ・ブラザースのリアル世界。
14:10 アルロン駅到着。14:40 に Libramont行きのがあり、窓口で尋ねるとベルギーのローカル線はすべて自転車を乗せられる。(すべてなので、時刻表に自転車マークはない)とのことで、輪行で先に進む決断をします。
自転車持ち込みは一律4ユーロ、乗車券が安いと思ったら、ADULTE割引で半額。何も聞かれなかったのは、外見だけで判断したのか・・。リフトがないので、階段の溝で押し上げ。初の車内検札も経験しました。
Libramont駅到着。今日、宿を予約してないのは、輪行の可能性があり、行き先を決められなかったため。予想的中で、後は宿探し。まだ15:10 で、そこそこ大きな街なので大丈夫でしょう。
OSMに載るホテルをあたりますが、更地、廃業、満室、満室。
アルデンヌの森に入り、けっこう距離のある次の街へ。
満室だったホテルで空いてそうなホテルを教えてもらったり、WIFIを使わせてもらったり。好天の土曜、いちばん混むらしい。コロナで廃業した宿も多いそうな。
墜落する航空機の碑。名称が分からずなかなか由来が見つかりません。帰国後やっと見つけると、
・1943年4月16日、ライン川岸の工業都市マンハイムを標的としたイギリス空軍カナダ第420飛行隊に所属するビッカース ウェリントン双発爆撃機は、メッサーシュミット Bf-110に高度4500メートルで正面から攻撃され墜落した。
・すぐに100人の村人が悲劇の現場に駆けつけたが、爆発と火災の熱で残骸に近づくことができなかった。
・翌日、早朝にドイツ軍が到着し、イギリスの爆撃機の残骸をすべて注意深く収集した。
・村人たちは飛行士の遺体を捜索する任務を与えられ、4人の遺体が見つかった。
・尾部砲塔の砲手はパラシュートで飛行機から脱出し彼だけが生き残り村人に匿われた。イギリスへの引き渡しの準備のためにレジスタンスのエージェントに引き渡したとき、二重スパイにより、ゲシュタポは彼を逮捕した。彼は戦争の残りを捕虜として過ごし、戦後オンタリオに帰還した。
・連合軍飛行士を保護した家族は6月7日にゲシュタポに逮捕され、死刑判決を受けた。父親、友人、レジスタンスの3人はブリュッセルのティル国立スタンドで射殺された。母親はラーフェンスブリュック強制収容所で亡くなった。彼らの十代の二人の息子は、連合国によって1945年に開放されるまで、ドイツの懲戒施設に投獄された。
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まだ明るいが 20:10。精根尽き果て、どうでもよくなってくる。
国内でもやったことがない野宿。それも、ドイツ機甲師団が駆け抜けたアルデンヌの森で。日が落ちると気温も下がりましたが、輪行袋を被るまでは至りませんでした。長い一日。
86.4km