チャンスがあれば行きたいと思っていたマレーシア ボルネオ島のキナバル山へ、君津の山屋 Wさん、Fさんと行くことにしました。
成田からコタキナバルへ入り、翌朝登山口のTimpon Gate(1866m)から登り始めます。
初日は、整備された階段状の登山道を、Laban Rataのレストハウス(3272m)まで登ります。
午後、雲行きが怪しくなりましたが、山ガイドの判断どおり、降雨はまぬがれました。
きれいな夕日ですが、天候が西から変わるわけではないので、安心は禁物です。
2日目は、午前2:30から山頂のLows Peak(4095m)を目指します。山頂の写真では恐ろしい岩峰群ですが、危険個所にはロープが張られ、なおかつ暗いので恐怖感はありません。
山屋の君津隊と異なり当方は自転車屋ですが、登攀技術は不要なので、自転車で鍛えているはずの心肺機能が発揮できるかも知れません。
世界各国の旅行者がヘッドランプをつけて登っていきます。トゥドゥン(スカーフ)をまとったイスラム女性も多く見かけます。
早暁から登るのは、ご来光目的と言うより、午後になると崩れる天候によるものです。
- 実は高度に弱かった -
風の抵抗は無いとは言え、集団から千切れるのは避けたいですが、3700mくらいでもう着いていけません。ここで、山屋(客2名と山ガイド)から離脱し、日本語ガイドとポタリング状態となってしまいます。
富士山の標高、鋭いサウスピーク(3921m)、4000m と、手の届く目標が順次近づいてくるので、何とか気力が続きます。最後は、岩だらけの頂上突起を這い上がり、トップのWさんからは1時間15分遅れの最終グルペットでゴールです。気温は1度、快晴です。
頂上を後に、明るくなったサウスピークを見ながらサミット・プラトーを下ります。
2日で登れる山ですが、他では味わえない高所風景が広がります。